大志館とは
創立・趣旨
「太秦青少年空手教室」として1969年(昭和44年)に創立
地域青少年の健全育成のため、空手道の修錬を通し、礼儀、規律、忍耐力、を身につけ、思いやり、優しさを育み、これらを日常生活に活かして社会貢献ができる人材づくりを目的に開設。
心の教育を第一とし、例えば、体力のない子、落ち着きのない子、人前で話すのが苦手な子、手におえないヤンチャな子、等多くの生徒さんが立派になられた実績が評判になり、各地区からの要請で支部が誕生しました。
名称も「太秦青少年空手教室」から「京都太秦青少年空手教室」、そして「日本空手道 大志館」へと発展しました。
指導・理念
開設時の昭和44年当時は、大学紛争のさなかで大きな社会問題になっていた。
新聞・報道機関で日本の青少年はこのままでは駄目になる・・・と報道されていた。
長年、大学生に空手を指導していて、すっかり性格の形勢が固執したような年齢なのに、横暴な者が礼儀正しくなり、弱々しい者が積極的になり、落ち着きのない者が堂々とした姿に日々変わっていく様子を体験した。
少年補導委員をしていた私(中野 秀男)は、素直な少年期から正しい空手道(武士道精神)を指導すれば、もっと素晴らしく、礼儀正しい思いやりのある芯の強い青少年を育成することができる!と自分が体得した指導方法による空手道を自信を持って選びました。
目標
人生は、「体力・気力・人間性・知恵」が大切だと思います。
勉強をするにも、仕事をするにも、体力と気力と知恵が必要です。
また、信頼される人間性がないと人はついてきません。信頼されてこそ周囲から協力を得られ成功に繋がります。正しい武道・空手道の修錬を重ねながら礼儀、親への恩恵、人に感謝する素直な心、真心、思いやり、優しさ、逞しい心、挫けない心を育てることを目標とし努力しています。
選手育成
心の教育が第一ですが、強くなれる生徒は強くしたいと努力しています。形も組手も指導できる道場は少なく、理想的な道場です。
大会の効果
- 大勢の前で試合や形の演武をすると、緊張したり頭の中が真っ白になり何も分からなくなったり、いろいろと心が動揺するものです。この体験をするたびに強く逞しい心に成長していきます。
- 勝って自信に繋がったり、負けて悔しい思いをしたりしながら、負けた人の気持ち(相手の気持ち)の分かる優しい心も培われます。
- 上記の心を育てるために配慮し、全大志館大会と、地区大会と年に2回行います。
- さらに2、敗者復活戦を行い、最低一人3回(形1回、組手2回)試合ができるようにしています。
- 大会参加費用は、他大会の半額ですが、生徒に感動を与えるため、賞も多くしています。
合宿の効果
- 幼児から大学生、一般までの共同生活は学ぶことが多くあります。
- 多くの生徒は、それぞれ個性をもっているので、いろいろなかたちで心の触れ合いがあります。
- 楽しいことも多いですが、ときには言葉の行き違いやイタズラなどで、子供同士の喧嘩もあり、それを取り持つ正義者がいたり、我慢しなければならないことを学んだり、反省しながらひとまわり大きく成長されます。
- 中学生、小学生高学年は、班長、副班長になり、小さい子の面倒をみたり、班をまとめるなどして、責任感や指導力が身につきます。
- 多くの友達や仲間にもまれて育つことは、今の時代に大切な経験だと思います。